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ホワイトラビットを読んだ

僕が高校生の時に小説を読むという時間の使い方を教えてくれた先輩がいて、その人が最初におすすめしてくれたのが伊坂幸太郎の作品だった。
なので僕は伊坂作品にとても思い入れがあるのだけれど、大学時代に同じ授業を受けていた友達と小説の話をしていて、伊坂が好きということを伝えたら「ああ、そんなに本読まないんですね」という感じのリアクションをされ、まあ確かにその通りなんだけどなんだか傷ついたっていう苦い思い出もある、それが僕にとっての伊坂幸太郎です。

ホワイトラビットを読んだ

2020年7月に文庫が出版されたので最新というわけでもないですが、読んでいなかったのを今日読んでとてもよかったので感想を書いています。

ホワイトラビット(新潮文庫) | 伊坂幸太郎 | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon

良い点で言うとさまざまな伊坂作品に出てくる黒澤というキャラクターが出ているというところで、単純に僕が黒澤が好きなんだけど今回もとても良いキャラだった。
この作品に出てくるキーワードとしてオリオン座とレ・ミゼラブルというのがあって、オリオン座雑学がほいほいと語られるのが星好きとしては楽しいというのと原作は読んだことがないけれど映画は何回も見たレ・ミゼラブルの話がわりと共感できてよかったというのがある。

ストーリーとしては人質立て篭もり事件が中心なんだけどいつもの伊坂作品よろしくその裏には色々な秘密があってっていう感じ。

終盤の伏線回収と逆転劇が爽快でなかなか気持ちよかった。

レ・ミゼラブルの思い出

レ・ミゼラブルは確か今まで何度も映画化されていて、僕が思い入れがあるのがヒュー・ジャックマンが主演のレ・ミゼラブルだった。
その映画が公開した時僕は大学生で、当時付き合っていた彼女がこの映画を大好きで何度も見て号泣していた。

僕も彼女に付き合って2回ほど劇場に行って見たんだけど、その2回目の時が結構大変だった思い出がある。

もともとお互い映画館が好きだったのもあって普段から映画館デートをめっちゃしていたんだけど、その日はハードモードで1日で3つの映画を映画館で見るというのをやった。
そしてその3つ目がレ・ミゼラブルで、しかもこの映画確か3時間くらいあってめっちゃ疲れるんですね。そもそもそれまでの2つでなかなか疲れた僕はレ・ミゼラブルが始まって早々寝落ちしてしまい気づいたら映画が終わっていたんだけど隣を見ると彼女は今回もまた号泣していて、僕が寝ていたことに気づくとめっちゃ怒ってしまった。

この話に一切オチはなくてただあの頃もまた楽しかったなあと僕が物思いに耽っている様をそのままタイピングしているだけなのだが、そんなわけでホワイトラビットを読みながら感傷に浸ることができたので作品の面白さも相まって僕は大変満足しています。

終わり

なんだかとてもしょうもない話をしてしまいましたが終わります。

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