ナベリヲログ

ALTDEUS: Beyond Chronos をプレイした。めっちゃ泣いた。

ALTDEUS: Beyond Chronos というゲームをプレイしてクリアしたので感想を書こうと思います。

一言でまとめると本当に最高だった。もう本当に最高だった。そりゃあもう本当に最高だった。

どんなゲーム

このゲームは CAMPFILRE でクラウドファンディングをして一瞬で目標金額を達成して開発されたゲームで、MyDearest株式会社が開発しています。
クロノスシリーズというシリーズもので、前作の東京クロノスの舞台から200年後の世界を描いた作品です。

一応プレイした感想としては、東京クロノスをプレイしていなくても十分楽しめるので、そちらを絶対にやる必要があるわけではないですが、やはり知っていた方が楽しめる展開はあったって感じです。

僕は CAMPFIRE でプロジェクトが始まって即支援したのですが、僕の持っている VR 機器である HTC VIVE PRO は最初のリリースでは対応しておらず、発売日の2020年12月4日にはプレイできずに涙で枕を濡らす日々を送っていました。そして2021年2月19日に遂に Steam 版での発売が決まり、僕の持っている VR 機器でプレイできるようになるのですが、支援している人は先行で Steam 版をプレイできるのでダウンロードをして三日三晩一気にプレイしてクリアまでやりました。

ゲームの内容で言うと、大きく分けて3つの特徴があって、東京クロノスと同じように登場人物と会話をして選択肢から行動を選んでストーリーが分岐していくアドベンチャーパート、マキアと呼ばれる大型兵器に搭乗して未知の巨大異生物であるメテオラと戦うバトルパート、そして物語の登場人物によるライブを鑑賞するライブパートです。
東京クロノスと同じ VR アドベンチャーゲームですが、後半2つは東京クロノスにはなかった特徴で、その分完全にパワーアップしたという印象でした。

感想

それぞれのパートについての感想と、最後に全体通しての感想を書きます。

アドベンチャーパート

これは東京クロノスをプレイした時も感じたことなのですが、 VR でアドベンチャーをやると主人公への感情移入がすごいことになる。本当に感情を持ってかれる。人と会話をしているとその人の方向から声が聞こえるし、主人公の声は自分の頭蓋骨のあたりで響いている間隔があって世界にいる感覚がすごい。加えて本作はゲームの世界の中で AR デバイスが普及しており、他人との会話の中で発言や行動の選択をおすすめしてくれるシステムがあって、その世界観のおかげでゲームをプレイしているというより本当にその世界の中のシステムに入り込んでいる感覚になれてより没入感があった。(伝われ)

バトルパート

これが本当にすごかった。
SF の映像作品にあるようなホログラムを操作して兵器を動かしたり、自分の動きが巨大兵器の動きと同期して動く感動がすさまじかった。

全体的にゲーム内の音楽がすごく良いんだけど、特にバトルシーンの音楽はめっちゃ良くて、展開の盛り上がりに応じて曲もどんどん盛り上がっていってそのシンクロが本当に気持ち良い。
兵器に乗り込んだ後、エヴァ的な感じで地下から巨大なエレベーターで地上に出るんだけど、地上に出て扉が開いて目の前の視界が開いてメテオラという敵と相まみえる瞬間に、澤野音楽的な感じで一瞬静かになったのちにめっちゃ盛り上がるサビがぶつかって、みたいな感じがうますぎて鳥肌がたった。(伝われ)

ライブパート

アイドル的な登場人物がいて、そのキャラクターによるライブがあるんだけどそのシーンもすごくよかった。
VRChat とかでこういう映像と音楽を VR で表現するというのはよく見ていて慣れているつもりだったんだけど、それでもやっぱり迫力と曲の良さでとにかく感動した。何回でも見れる。

全体の話

まずは見た目の話をすると、キャラクターデザインが東京クロノスから引き続きイラストレーターの LAM さんがやっていて、とにかく本当に良い。
特に天才科学者であるジュリィというキャラクターがあまりにもやばくて、全身を義体化していて手足が昆虫みたいになっていてそれが美しすぎてジュリィがしゃべっているのを見ているだけで一日過ごせそうなくらいには美しいです。

ちょっと気になっていたのは東京クロノスでは男性キャラの個性がちょっと弱いような印章を受けていたんだけど、相変わらず今回も女性キャラに比べて男性キャラは個性が弱かった気がする。これはなんかあえてそうしているのかもしれないとは思いつつ、もうちょい男性に突き抜けたキャラがいても良かったなとは思った。

ストーリーの話をすると、このゲームはマルチエンディングでゲーム内の選択肢によって物語が分岐していくのですが、そのボリュームが前作に比べるとだいぶ増えていて満足度が高かったです。
思うように良い方向に進まずにめっちゃ辛くてもどかしい思いをしながらバッドエンドを迎えて分岐点に戻って今度はこっちの選択をするんだけどまた別のバッドエンドになってっていうのを何度も繰り返していくうちに少しずつ物語全体に潜む謎が見えてきて、その中で色んなキャラのバックグラウンドが見えてどんどん好きになっていって、そうなるとまた選ぶのがつらい選択肢が出てきたりして、そして最終的にたどり着いたトゥルーエンドっぽいところでまた究極の二者択一をするのですがもうそこらへんはずっと号泣してた。

元々ゲームやアニメなどですぐに泣くタイプの人間なのですが、今回は特に泣いてた。
前作をプレイした感想をどこかに書いた時も同じようなことを書いたのですが、ヘッドマウントディスプレイを被って泣くとゴーグル内に涙がたまってめっちゃ気持ち悪いことになるのですが今回もすごいことになってました。ここらへんのソリューションがほしい…。

とにかくそんなわけでめっちゃストーリーがうまくて引き込まれます。

一度やりだすと先が気になってずっとやっていたいのですが、やっぱり VR ゲームはあんまり長時間やってられないという問題があって、例えば普通のゲームだとハマると普通に12時間ぶっ続けでやるとかも全然できるのですが、 VR だと4時間くらいやると目がしぱしぱしてきたり頭が疲れてきたりするので少し休憩してまたやる、みたいな感じでやってました。
泣いたときのあれも含めてこういう問題が少しずつ解決していったらいいなと思いつつ、ゲーム自体は本当に最高なのでみんなにおすすめしたいですね。

VR ゲームは環境を用意するまでの障壁が高くて人に勧めづらかったり、周りにやっている人が少なくて感想を共有しあったりできなくて残念だったりみたいなことがあるのですが、スタンドアローン VR である Oculus Quest 2 でプレイできるし、これからはことあるごとに人に勧めていきたいという気持ちになった。
発売日自体は去年だけど、個人的にはすでに今年のマイゲームオブザイヤーのトップ候補に入れておきたい作品でした。

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